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神社神道の「引き寄せの法則」は予祝行事(よしゅくぎょうじ)に隠されていた!
私の兼務している神社に蚕霊(さんれい。かいこのこと)神社という名の神社がありあす。
神栖市の日川(にっかわ)という場所にある、昔は養蚕が盛んであったところの神社です。
出典:蚕霊神社
年に一回の秋の例祭に呼ばれて奉仕するのですが、お祭り奉仕の前にお酒を飲んで七つの膳のついた料理をいただいて前祝い一時間くらいをしてからその神社に出発します。
変わっていますよね。
普通は、神事が終わってから直会(なおらい)として、飲食の神事をします。
ところが、本神事の前に、前祝いをするのです。その先のめでたいことの為に、前祝いをする、これは、古来、予祝(よしゅく)と言っている行事です。
前祝することで、その日の祈願が成就すると確信してしまうのです。
これもその一つだと言っていいでしょう。
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予祝行事としての「お花見」と「盆踊り」
考えてみれば、古来、皇室を始め全国各地の神社で行われる祈年祭(きねんさい。秋の収穫を祈る神事)も、予祝行事(よしゅうぎょうじ)の一つで、ことにこれに付随したお祭りが全国各地でいろんな形で行われてきました。
御田植行事や田遊び行事もまた、まさに農作物の豊作を願ってあらかじめその模擬をする予祝行事なんですね。
そして、なんと、実は、秋の豊作を事前に前祝する予祝行事が、「お花見」や「盆踊り」や「花火大会」であった、というわけなんですね。
そして、この日本古来の予祝行事こそは、今、世界的な規模で流行っている「引き寄せの法則」の日本の神社神道古典版だったといってよいでしょう。
日本では、大昔から、この「引き寄せの法則」を国家ぐるみで神事化し祭典化して今日まで伝えてきた、ということです。
前もってその「豊年満作を模擬して想像しその気になってその心願成就を信ずれば必ずその通りになる」という予祝行事は、まさに「引き寄せの法則」そのものと言ってよいものです。
昔の人は、これを直感的に天から受け取って、大は国家規模で、また各地の神社などで実行していたわけです。
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祈りの秘訣
しかしこの中で行われる祈りというものには一つ、とても重要なコツがあります。
そこでは、「お願いはしてはならないということです。」
「神社では、お願いしてはいけないよ!感謝をしなさい。」と言われたりします。
そのワケを、皆さんは、ご存じですか?
その答えとして、次のように説明される方がいます。
「~が欲しい、そうであって欲しい、~でありますように」と神社の神前でお願いすると、その「あなたのお願いしている状態だけが実現することになってしまうので、肝心のあなたの願いは叶いません。これまで願いが叶わなかった理由はそこなんですよ。」と説明されると思います。
それは、まさにそのとおりなのですが・・・・・。
そこで、また質問です。
それは、一体、何故だと思いますか?
これに対して、なるほど、と分かるように答えられる人は、まずいない、と思います。
私が考えるヒントだけ言っておきます。
これは、あくまで私個人の考えにすぎませんが、その答えは、「神社とは何か」と「人間とは何か」そして「神と人との関係は本当はどうなっているのか」、この三つのことがほんとうに分かるまでは分からないだろうと思います。
でも、昔の人はそのヒントを残しています。
それは、神職なら大抵の人が知っている次の文言です。
その答えは「神は人の敬によりその威を増し、人はその徳によって運を添う」(御成敗式目)という至言の中にある、と私は思っています。
今回はこの辺で。次回もお楽しみにお待ち願えれば幸いです。
お知らせ
第二弾「生きるのがつらいあなたへ」ー「もうダメだ」と思ったら実行する自観法–この本、来る12月の15日から12月の19日まで無料で読めますので、もしよろしかったらどうぞ読んでいただけたらさいわいです。