「すべてはうまくいっている」 という啓示について
今からおよそ10年くらい前、私がある人から「見えない世界からの私宛の伝言」としてこれからお伝えする文言を受け取ったことがあります。
正確な年月日をは覚えていないのですが、だいたい10年ぐらい前だと思います。
私自身は見えない世界の伝言を聞き取る霊能力というのでしょうか、そういう能力は元々なかったのですが、職業(神職)からかそういう能力のある人から伝言を受けるという形をしばしば経験しています。
以前勤めていた神社でも、 そういうことがありました。
一例を申し上げますと、 研修のために國學院大学から来ておられた年配の学生さんがある日私に声をかけられて「こういうことを申し上げるのはどうかと思って躊躇していたのですけれども、神社の境内にある要石というところで何度も、<どうしても○○権禰宜(ごんねぎ、当時の私)に伝えてほしい>と今も強く頼まれたのでお話するんですが」という前置きをして、次のようにこの学生さんは言ったのです「その方が今後の事をよろしく頼む」と。
それは当時自分の父親がその神社の上司としていたので「それは私ではなくて、父の方でないですか」とその学生さんに言うと「いえ、○○権禰宜」と、「私に対してだ」とはっきり言っておられます、というのです。
といった具合で、いつもその種の「見えない世界」からの伝言があるときはいつも他人を通してでした。
もう一つよそからの伝言 で、興味深い話をもう一つ紹介します。
その方は金沢に住んでおられた女性で、その人自身は霊能的な能力は あるといえばある、ないといえばない
啓示
という不思議な女性の方でした。
神様の声を聞くとか人を霊視するとかいう霊能力はないのに、その人がその場所に行くとそこがなぜか清められてしまうと言うあまり聞いたことのない霊能力者でありました。
その方は私が勤めていた神社に参拝に来られて知り合いにさせてもらった方です。
その方からある日、電話がかかってきまして、実は「私の集まり」の中に未来をはっきり見ることができる方がいて、近いうちに太平洋でとてつもない津波が押し寄せ、海岸に面している地域の未曾有の壊滅的な映像を見せられたので、おそらくそれは茨城県の鹿島地方も入って居るかと思いますので、どうぞ金沢の方にアパートを用意しますので、お引っ越しなさってはいかがでしょうか、というような好意的な話の内容の電話でした。
もしそれが本当ならとは思いましたけれども、にわかにはどうしても信じられずためらって結局は金沢に引っ越す決意には至らなかったのです。
しかしそれから1年くらい遅れてのあの2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が起こりました。東日本各地に大きな揺れを引き起こして大津波と火災によって膨大な数の死傷者が宮城県・福島県・岩手県そして茨城県の北部に発生して沿岸部の建物が瓦礫となったあの大事件です。
茨城県の南部の鹿嶋までには及ばなかったという点では外れていますが、これを予知した霊能者はかなりの正確性を持っていた、と考えることができます。
確かにこういう世界は聞いてはいたが本当にあるのだなぁ、とその頃しみじみと感じ入ったことを今思い出します。
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「すべてはうまくいっています」とは?
この10年前の「私宛の伝言」も同じようにある人から伝えられたものです。
その伝言とは次のようなものです。
「すべてはうまくいっています。
早くほんとうの自分を知ろう。
実は、<あなたはいません>」というものでした。
今回はこの伝言についての話をしてみたいと思います。
さて、その10年前に受けた伝言の話ですが、これを受けた約10年前頃、実はこの言葉の意味が皆目さっぱり理解できませんでした。
「すべてはうまくいっている」「本当の自分」そして「私はいません」に至ってはまるで何を言っているのかのかさっぱり分かりませんでした。
本当に「さっぱり」でした。
あれから10年、今は少しと言うか、自分ではかなりと思っていますが、分かるようになった気がします。
「すべてはうまくいっている」
この言葉をきいてよくわかるという方は既におられると思いますが、相当悟りが深いと思います。
しかし常識とかでは到底わかりかねる世界です。
大学の哲学教授に聞いても果たして答えられるでしょうか。
それほど頭脳で考えてわかる世界ではないと思います。
皆さんはどう思われますか。
ほとんどの人にとって人生はそううまくいかない、、というのが常識だからです。
だからこの「すべてはうまくいっています」という言葉が絶対的に正しいとしたら、どう考えたらそのように言えるのかということを考えて見る価値があると思います。
つまりまずはこの言葉は絶対に正しい神の言葉だという前提で考えてみるということです。
いいかえると、こういう究極のことについては人の頭脳にはやはり「不可思議、不可説」の世界です。
要はどう考えたらこの考えは正しいと言えるのかということです。
例えば太陽の周りを回る地球の速度はなんと時速107000 km だそうです。
そんな猛スピードで回っているのに、46億年の間一度でも地球は軌道を外したことがありません。
つまり大自然は、言ってみれば全知全能なのです。
完璧なのです。
であれば人間も大自然の一部なのですから「すべてはうまくいっている」のはその大自然の全知全能の力によってそうなるのに決まっています。
でも人間の主観からすると「すべてはうまくいっている」とは言えない。
しかし一方で、その主観の通りにはならないとしても結局は「うまくいっている」状態に押し戻されるようにできているようにも見えるのです。
そういう意味では主観の少ない動植物の方が「うまくいっている」 と言えるでしょう。
確かに犬や猫の方が人間よりも「すべてはうまくいっている」犬生(けんせい)、猫生(びょうせい) を全うしているといえるかもしれません。
おそらく人間という生き物は他の生き物に比べて「自我」という「私」の色彩の強い存在です。
その自我の力、自我の想念の世界によって自分の世界を我知らずに創造しているという面がありますから、本来備わっていてその人の人生を導いている大自然の力に逆らって生きるぶんだけ「うまくいかない人生が展開される」可能性があります。
それが思い通りにいかない人生と実感されるわけです。
例えばある人がこれだけは絶対に成功させてやるんだと強く主観的に力んで思っても その人に宿る大自然の ハタラキからすると、大自然は大自然の調和という視点を考えてその人に関わりますから、必ずしもその人を成功させるとは限りません。
そういう風に思えることがよくあります。
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必要・必然・ベストの人生
本来は、どの人も地球の運行と同じようにその全知全能の大自然の完全な力によって「すべてはうまくいっている」状態のはずなのに、人間だけがその主観の勝手な歪みによって「思い通りにならずに苦しんでいる」という状況があります。
ところが、その反対に、全て起こることの運を天に任せて「必要・必然・ベスト」と全面的に受け入れるとなぜか「うまくいく人生」 というものが展開されるようになるようです。
すなわち人間の自我の勝手な主観をできるだけ入れず、「今、ここ」をそのまま受け入れて、為すべき日々のことを為していると、なぜか「すべてはうまくいっている」人生が展開するようになるということです。
<人間万事塞翁(さいおう)が馬> とか<必要・必然・ベスト>という考え方はこのような人生における現実から考え出された考えだと思います。
要は不必要な人間の主観と言うか自我の介入というものが少なければ少ないほど、<すべてがうまくいっている>という状態に拍車がかかるということです。
神道の世界の「諸々の罪穢(つみ・けがれ)」とはこれを分かりやすく言うと、この自我とかマイナスマインドの積み重ねのことなのですから、これを祓うことによってなくせば なくすほど、その人を根底で動かしている大自然の力によって幸運の人生になるというわけです。
お祓い
結論から言えば、どんな人の人生もどう転んでも「すべてはうまくいっている」と言えるのかもしれません。
仮に人間の恣意的(しいてき)な主観や自我をそのまま悪しき状態のまま突き進んで罪穢れの累積によってマガゴトの多い悲運の人生を送ったとしても、そして、その結果として自殺や他殺や事故に出会ってこの世を終えたとしても、人生はこの世だけではないので、また来たる世で いつかその軌道は大自然の力によって修正される人生となるであろうという意味では、やはりどう転んでも「すべてはうまくいっている」人生なんだと言えるのではないでしょうか。
つまり 今、悲運な「万事がうまくいっていない」 人生を 必要必然ベストと受け入れ、行雲流水の如く任天の道にあるならば、この世界を根底で支えている大自然の”無条件の喜び”が そのものの人生を支え導いて、「すべてはうまくいっている」人生を展開することになるのであろうということです。
どうやらこの世界はそんなふうにできているのではないかと思う次第です。
ところで今回お話ししたこととの関連で最近読んでとても感心、感動させられたある情報商材があります。
その方も私と同じ神職の方ようです。
全てこの方の主張されることを首肯 するというわけではありませんが、「人生解決の具体的なヒントが満載されている」という印象を受けました。
本稿との関連で強く推奨しておきたい情報の一つです。
その代わりと言いますか、通常の書籍と比べると少し高額です。
もっとも、これより高額な本も沢山ありますが、要はその情報の価値です。
しかしその価値はあるかとは思います。
私は 4800円のPDF 版 で読みました。
詳しくは下の写真をクリックして説明をみてください。