「空」の世界に 入ると「幸運が向こうからやってくる」?!

前回は、「本当の自分」と「すべてが上手くいっていること」と、どうリンクしていて、そしてまた、もはや幼児へは 後戻りできない「個人という自我の自覚」とどのように関係しているのか、についてさらに考えを深めていきたいと思います。

このことは、「本当の自分」というものと「個人としての自分」という二つのものがあるということを表しています。

よく言われる「自我」と「真我」と言われている二つの自分です。

私のブログの話の流れで言えば、自我とは「現在意識といわれる常に流れている意識の流れ」をいい、真我とは「これをただ静かに見ている自分」という言い方になるかと思います。

いつも自我を見ている真我

しかし一般的にはこの後者の「真我という自分」に気が付いている人はなかなかいないかもしれません。

一般的には「良心」と言われる心がそれだと言えば何となく分かるかとは思いますが、あまり真剣に考えたこともなく漠然としているかもしれません。
スポンサーリンク




色の世界とは何か

さらにこれを般若心経的に言うと前者の自我は「色の世界」、 後者は「空の世界」ということができると思います。

つまり人間は誰でもいつでもこの色の世界と 空 の世界を同時に生きているということです。

まず、仏教ではこの色の世界を五蘊(ごうん、五つの機能ないしセンター)からできていると言っています。

色の世界とはこの目に見えるしかし実体はない現象の世界のことを言っています。

そして五蘊というのはこの色という現象世界と人間の認識作用である受・想・行・識を合わせ たものを言います。

「受」とは人間が物を見てそれを受け取る意味です。

そしてそれについて思うことが「想」で、その思ったことを何遍も何遍も思うことを「行」と言っています。

そしてその何遍も何遍も思った結果、出来上がった認識を「識」と言っているのです。

その結果、そのように何遍も思ってしっかりとした認識となったものが心に定着します。

そして本当に心に定着したものが「カタチのない心が形を創造する心による自動能力」によって現象世界となって現れる、そういう仕組みをこの般若心経はしっかりと教えようとしているのです。 

これを仏教では「三界(現象世界)は唯心の所現」とも言います。

三界というのは過去世、現世、来世の「スクリーンに映される側」の三つの現象世界のことを言います。

「スクリーンに映される世」だから「映し世」と言います。

それは人間の五蘊による循環の結果が現れた世界がこの世界である、という意味です。

もう一度言います。

これが理解できれば般若心経の99.9パーセントがわかったと言えます。

その意味では次の真理はとてもとても重要です。

「照見五蘊皆空、度一切苦厄」というのは、一つは<五蘊とは空という絶対界からうまれた相対世界ではあるが、実体がないという意味では本来<無いもの>であるからこの世界へ執着したり捉われるのは愚かの極みである>という意味であり、もう一つは<本来は実体のないこの五蘊の繰り返す循環と心によってこの目に見える現象世界が創造されているのに過ぎない>というこの二つの真理がはっきりと分かったら、そのときあなたは一切の苦しみと災厄を解決する鍵を手に入れたのです。

このカラクリこそが「人生は一日中その人が思っていることの結果である」とか「あなたが信じている(思い込んでいる)通りにあなたに成る」などと言われる、いわゆる「引き寄せの法則」の秘密です。 

ですので「心とは何かということ」が実は一般にはよく認識されていません。

心を常に流れ来たり流れ去る意識のことに限定して捉えているからです。

第一に、心は実に威大で広大無辺で創造力を持っている物(波動)です。 
スポンサーリンク




空の世界とは何か

今、心は実は広大無辺で創造力を持っている物質と言って良い波動のようなものだ、と言いました。

しかし、一般の常識では、心といえば脳内の生理の一現象のように捉える唯物論的脳科学者の意見が常識のように思われていますが、もしそうであればアメリカのデューク大学の J、Bライン教授やk、ユングが 発表した心による超常現象(念力、遠隔治療、以心伝心など)の心の持つ広大さやその能力を説明することができません。

それではやはり仏教がいう「一心一切の世界」などは到底説明することはできないのです。

般若心経  では、「色」という目に見える実体のない現象世界は目に見えないが実体である「空」からできていると言っています。

それが「空即是色」という表現です。

この目に見える物質の世界が有るけれども見えない空からできているというのです。

さてこの空の解釈が問題です。

多くの般若心経解説者はこの空を「何もない虚無の意味の空」として捉えています。

この世の一切の色受想行識も、何もかも本来無い意味の「空」である、だから「これにとらわれないということ」が仏教の教えなのだと言っています。

しかし「本当に何もないところから何かが生まれてくる」ということは科学的にはありえないことです。

何も無いように見えて、目に見えないけれどもあるいのち”を「空」と捉えた時、初めて空即是色の意味がよくわかってくるのです。

だから目に見えるが実体がない色の世界は、見えないけれども実在している空から出てきて、また目に見えないけれども実在している空に帰るという意味になるわけです。

般若心経の中で「照見五蘊皆空、度一切苦厄(しょうけんごうんかいくう、どいっさいくやく)」と言うとても重要な表現があります。

この目に見える色・受・想・行・識の世界は、目に見えないけれども実在している空から生まれている 、そしてその五蘊の循環から「心」を通して目に見える世界が現象化される、ということがはっきりと分かって(照見、の意味)、であるなら「何を見るのか、何を考えるのか、また心のチャンネルをどこに合わせるのか」で現象世界がいかようにも変化する、ということがわかってはじめて「度一切苦厄(どいっさいくやく、あらゆる苦しみや問題を解決することができる)」ということがはっきりと見えてきてよく分かった、と言っているのです。

ところが大抵の般若心経の解説者はこの肝心なところを避けて通って知らん顔をしています。

この全ての人が最も切実に渇望してやまない「一切の苦しみを取り除く般若心経の真理」 しかもその後半でも、もう1回「能除一切苦、一切の苦しみをよく取り除くことができるのが、般若心経が説く般若波羅蜜多なのだ」と強調しているにもかかわらず、これを無視してしまうのです。

そして一切皆空で(一切が何もかも実体がないから)「とらわれを無くなること」を説いているのです。これは明らかに間違ったトンデモナイ馬鹿げた解釈です。

これは本当のことだよ、と般若心経は強調しているにもかかわらずです。

その文言とは「真実不虚(しんじつふこ、これは嘘ではなく本当のことなんだ)」というものです。 

まさにこれが「真実の仏法が説かれなくなる」末法の世と言うべきなのでしょうか。

しかし末法とはどん底の世の中という意味ですから、あとは上昇するしかないという世がいよいよやってきたという意味でもあるかもしれません。

この般若心経が持つ偉大な教えが世界に広まることを切に願うものです。

かの有名なスティーブ・ジョブスやビル・ゲイツやジョン・レノンといった天才たちがこの般若心経に魅せられた理由もよくわかるような気がします。

アインシュタインも「科学の世界に欠けているものを埋め合わせることができるものがこの世にあるとすれば、それは仏教である」と言ったそうですが、それは浅学な自分でも、何か頷けるような気がします。

スポンサーリンク




空の世界に 入ると「幸運が向こうからやってくる」

仏教で煩悩具足(ぼんのうぐそく)、という表現があります。

煩悩(ぼんのう)とは一言で言えば「利己ないし利己主義」が行動の中心になっている状態のことです。

「自分のことがどうしても一番可愛い」という域を超えられない哀しい凡夫の状態のことです。

これがわれわれ大抵の人が「煩悩具足の凡夫」と言われるゆえんです。

親鸞聖人や夏目漱石が生涯追求した「利己主義」の世界です。

常に流れ来たり流れ去る私たちの心の流れは、たいていこの自己中心的な心の有り様であることは確かです。

そういう意味では、私たちの心は確かに「狭く浅い」です。

すなわち私たちの心は現に「苦しみや欲の世界」の狭く浅い世界に生きています。

しかし、もう少し心が広がると、「見栄の世界」に生きるようになって、その見栄のために欲や苦しみを少しだけ抑えられるようになります。

その分だけ少し心が広がった感じがします。 

広がったとは言ってもわずかなもので、欲や見栄えが満たされるのは狭く限られた範囲なので一時的な満足 しか得られません。

そうして、好き嫌いとか損得の世界 に主に生きていると、どうしても閉ざされた心の世界が身についてしまっていて、開かれた心の世界がどこにあるのか、どうしたらそういう世界が開けるのかが分かりづらくなっています。

その閉ざされた心を開くための一つの方法が「世界の恒久平和」を常に真剣に真摯に願ってみることです 。

そして、この心が開いた状態になると、どうやら自分の可能性が開けてきたり、これを助ける周りの状況が向こうから整ってくる世界が開けてくるようです。

どうして、またどうしたら、そのような幸運な世界が本当に開けてくるものなのか、 については次回に譲りたいと思います。 

 

 

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク